富山県コスモスポーツランドの2デイズエンデューロは、ライダー達が考えていたものを遙かに超えてタフなものになった。昨シーズン、初開催となったこの会場には、小さなウッズ地帯を除くとモトクロスベースのレイアウト。しかし、今年はボリューミーに、かつウッズは憂いをともなうほどのハードなものへ拡張しており、2日目の難易度も高かった。DAY1とはルートとテストをほぼ逆に使うような形をとり、ライダー達を飽きさせないコース設定の妙。

DAY1の勝者釘村忠は、2日目も快調に飛ばすものの、それ以上に鈴木健二が絶好調。おおよそ1テスト6分30秒台の戦いが繰り広げられる中、鈴木は4周目に6分16秒をマーク。手の付けられないタイムを連発した。タイム計測をおこなわない1周目で、大きなクラッシュをしてしまった鈴木だが、むしろそれがいい方向に働いたのかもしれないとのこと。釘村もDAY1同様ファイナルラップで意気を上げ、今大会中ファステストラップの6分15秒45をたたき出すも、鈴木との差は30秒弱と開いてしまう。3位中島は、このレースもしっかりタイムをまとめ、釘村まで13秒に迫る走りを披露した。DAY1同様、田中教世は4位。去年走っているだけに、モトクロス方面へセットアップをしっかりしてきて、アテが外れたとのこと。

鈴木健二
「いつも、歩いて下見をしておいて、セクションでの走り方をイメージしておき、1周目の下見ラップでは要所要所でその走り方を試しています。だから、下見ラップでも思い切り攻めてるときがあって、そのタイミングで隠れてる岩にヒットしてしまって、バイクが2回転くらいすっ飛んでいきました。死んだと思ったくらい、派手に転びましたね! 奇跡的に体もバイクも無事でした。これがあったからよかったのかな、落ち着いて走れたような気がします。今シーズンは、仕事での開発テストが多くて、ほんと毎日のように走っていて、体はよく動いています。疲れますけどね…」

釘村忠
「基礎的なことが、まだしっかりできていないように思うんですよ。今回、スリッピーな路面での対応ができていなくて、またダートトラックのトレーニングなんかも進めてみたいなと思ってます。課題がみつかったので成長できればいいなと。来年のシックスデイズ、どうなるかはわかりませんが、今から意識していないとどうにもならないですし、今からマシン含めて準備しています。日高は、『L』で出ます。なんのLなのかは僕もわかりませんけど、楽しみなんですよ」

中島敬則
「前二人が、本当に速い。ただ、僕もタダシさんまで13秒差までつめることができましたし、だいぶよかったと思います。実は、今回はじめてワダチの中でスタンディングで走るんだって聞いて驚愕したんですが、今日はなるべく立って走れるようにしてみました」

IBクラスは、DAY2も引き続き地元の齋藤祐太朗が優勝。保坂修一、飯塚翼の3名が相変わらずIAクラスのタイムをたたき出しながら切磋琢磨するクラスで、今後も激しいチャンピオン争いが予想されている。

齋藤祐太朗
「ほっとしました…。負けられない戦いだったので。ここはウッズが難しいので、僕はウッズが得意で、そこでしっかりアドバンテージを活かせたのだと思います。今年はチャンピオンとってIAに上がるつもりで、正直ある程度簡単かなと思ってたのに、大変なことになってきましたね!」

ウィメンズは、5ラップ中4つのテストで1番時計をたたき出し、まさに会心の一撃で太田晴美が初優勝を決めた。

太田晴美
「苦節2年、吉川コーチに教えてもらいながら、ようやく冷静にレースができるようになりました。長かったです。DAY1で攻めきって悪いところを出し切って、DAY2でそれを修正するという作戦だったんです。そういうことができるようになった、ちゃんとレースになってきたなと。ホント今日は全部まとまりました。こんなに考えてレースができるようになったことが、嬉しい」