東日本エリア戦 深山クロスプチレポート!

こんにちは。
ブログ担当なウブカタジャパンです。
先日の日曜日にJEC東日本エリア戦の開幕となる
宮城県のSUGOで開催された深山クロスに行ってきましたので、
プチレポートです。(行ったレースしか書けないと思いますが、ご了承を)
簡易オンタイム制となる、この深山クロスですが、
今回は4時半を持ち時間とし、その間にクラス毎に決められた
周回数を走ります。
1周の間にリエゾン(ルート)と呼ばれる移動区間を走り、
テストと呼ばれるタイムアタックを行います。
そのタイムアタックの合計タイムでリザルトが競われるレースとなります。
思い起こせばレース1週間前。
来週は、いよいよ深山クロスだな。
レースにエントリーされた方たちは、週末の天気が気になった事でしょう。
当初は、晴れマークがついていた日曜日。
それが何やら数日後には雨マーク。
降水確率は、やたらと高め。
雨のSUGOは手強いぞ~。
さて・・・

そして迎えたレース当日。
深山クロスは、当日に違うレースがもう一本開催されています。
SUGOのトレッキングシリーズというクロスカントリー形式の
レースが深山クロスの前に行われました。
なので、深山クロスの朝はノンビリと始まります。
受付が10時からですね。
そんな朝一の天候は曇り空。
コースの状況はかなりのドライコンディションです。
このままレースが始まってくれ!
そう思っていたライダーが多かったのではないでしょうか?
しかし、受付開始となる10時前ぐらいだったでしょうか。
降ってきました。雨が・・・
受付・車検の間にも雨が降り続き、ブリーフィングが始まります。
SUGOの藤原さんの説明によると、
雨の影響で、かなり滑る路面になりますよ~。
絶好のエンデューロ日和ですね。との事。
雨の影響を考慮し、持ち時間の変更はなしで、
各クラス、予定していた周回数が1周減となりました。
速さよりも、諦めないエンデューロ魂がリザルトに繋がると思います!
なんて事も言っておりました。
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傘の花が満開ですね。
そして、レースがスタート。
簡易オンタイムと言っても、スタート時はオンタイムと同じ方式で、
1分おきに3人一組でスタートしていきます。
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ここからは、自分の主観ばかりになってしまいますが、
レースを大雑把に振り返ります。
昨年の深山クロスのおおむね逆回りのような今回の設定。
スタート後は、まずはルート(リエゾン)となります。
タイムアタックではない部分となるので、スピードを上げなくとも、
大きなミスさえしなければ、問題ないはずでしたが・・・
やはり雨の影響が多大に出てしまい、1周目から路面はスリッピー。
クロスカントリーでは、コースとして使う事が難しい急な下り坂に
ライダーは苦しめられた事でしょう。
何とか下りを抜けたら、今度は沢です。
ブレーキの効かない下りに比べれば、タイヤの泥も落ちてくれる沢は、
今回のコースの中では、比較的楽だったかもしれません。
しかし、なぜか沢のエリアの途中に倒木が。
ただ倒れているだけなら、まだしも、何だか空中に浮いてるいる状態で、
なかなかの高さがありました。
前半は比較的問題なかったものの、後半になるつれ、路面が掘り返され、
次第に丸太の高さが上がってしまい、引っかかってしまうポイントになりました。
そこからのルートは、SGUO2DAYSエンデューロでエンデューロテストとして
使用されるトレッキングエリアです。
急こう配はないものに、ドロドロの路面がライダーを苦しめます。
トレッキングエリアを抜けると、アスファルトでの移動となり、
少し下ると、テストエリアに到着。
テストは、下見をしたライダーもいたと思いますが、
そんな下見をしたライダー達からは、雨降ると、ヤバイよ!
そんなセリフがパドックを駆け巡っていましたが、正にその通りの展開。
テニスコートエリアを抜けた後に、長いヒルクライムがそびえていました。
ドライならば、少し長いヒルクライムでしたが、問題なかったと思うのですが、
助走のラインとなるはずの登り始めの部分が、かなりのマディーっぷり。
速度を増そうにも、タイヤは空回りをしてしまい、振られるバイクは
イメージしたラインに乗せる事ができません。
登り上がりの後半には木の根っこがあり、そこで止まってしまっては、
リスタートも難しい状態。
1周目から、すでに渋滞が発生してしまう状況となりました。
何とか、そのヒルクライムを越えた先には、
高さはないものの小さな二段ヒルというのか、段々な登りがありました。
本来は、その二段ヒルはショートカットラインであり、
迂回路があったのですが、その迂回路が物凄く掘れてしまい、
ショートカットラインがメインとなってしまう事態に。
本来、ドライ路面を想定していた場合では、
1周に約30分程度のはずでしたが、
1周に1時間以上かかるライダーが続出。
さらには、結果的に1周もしくは2周でリタイヤするライダーが
出てしまう最悪のコンディションに。
しかし、そんな中でもシッカリと周回を続けるライダーもいるのが事実。
レース時間が経過するにつれ、いつしか雨も小降りに。
そして、気がつくと陽射しが出るほどに。
路面コンディションは時間を経過するごとに回復傾向。
もちろん簡単とは言えませんが、それまでの路面から比べると
比較にならない程までにグリップが回復していきます。
それまでのペースでは規定周回数をクリアする事が困難なライダーが
多かったかもしれませんが、回復する路面におそらく周回ペースもアップ。
何とか完走してやる!そう思い走り続けたライダーが多かったのではないでしょうか。
そんなライダーの心理をあざ笑うかのように、
残り1時間といったあたりで、ポツポツと雨が降り出します。
雨は次第に強まり、遠く雷の音が聞こえてきます。
せっかく乾いてきた路面が、いつしか元の通りにツルツルに。
響き渡るエンジン音に紛れて、ポキポキと心が折れる音も聞こえて来たとかこないとか。
最終的には、この辺りで脱落してしまったライダーが多かったのではないでしょうか。
自分もその一人で、心ポッキリとやられてしまいました。トホホ。
そんなレース終盤ですが、テスト内で負傷者が出てしまった事と、
これ以上のコンディション悪化はレース続行不能と判断された為か、
IAを除くクラスは、最終的には最終ラップがキャンセルとなり、さらに1周減となりました。
最終周にスタートしたライダーも最後のテストを走行できなかったライダーも
いましたが、もちろん時間前に規定周回数をキッチリこなしているライダーの姿も。
まさに、藤原さんの言っていたエンデューロ魂を持ったライダーが
走り切り、好リザルトを残す結果となりました。
リザルトの方は、SUGOのオフロードブログの方にリンクが貼ってあります。
IAクラスは章典外となりますが、
YZ250FXを駆る阿部選手が優勝。
3名のみでしたが、さすがに全員完走です。
やはりIAライダーは強いですね。
IBクラスは、昨年全日本ナショナルクラスをランキング1位で昇格した
KTM250EXCの在原選手が優勝。
8台中完走は3名のみという結果に。
そして、最も注目を集める形となったのは、ナショナルクラス。
34台中8名が完走の中、ブッチギリの優勝は、
KX250Fの渡會 昌央選手。
テストタイムも全てで一番時計を奪取。
さらにスゴイのは、IAクラスは1周多い形でリザルトが出ているので、
正確には比較できませんが、テストタイムの合計を周回数で割った値では、
IAクラスを含む全体でのトップの平均タイムを出している点です。
まぁ、実際には無いとはいえ、オーバーオールでトップと言える形です。
承認クラスは、結果的に悪化してしまった天候の影響で、
コースが難しくなってしまった為に
Bクラスでは4名のみ完走で、フサベルTE250の上野選手が優勝。
Cクラスは唯一の完走者となったKTM350SXーFかな?の佐藤選手が優勝。
とても荒れたレースとなった一日でした。
あれほど降った雨もレースの終了時点では上がり、
帰り道の頃には青空となっていました。
天候に泣かされた深山クロスとなりましたが、
今回完走したライダーは、正にエンデューロ魂の持ち主ですね。
本当におめでとうございます!
そして、参加された皆様、スタッフ、関係者の皆様、お疲れ様でした!
次回も頑張りましょう。
おしまい。

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