強めの雨が深夜から降り続け、日高のエントラントのテントを壊してしまうほど。屋根を雨音が叩く音に、憂鬱を覚えたライダーも多かったことだろう。しかし、早朝には雨があがりはじめ、ライダーがスタートしだした8時には、すっかり青空に。秋の気持ちいい北海道の中、日高2デイズエンデューロが、今年も始まった。

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台風の影響で、路面はえぐれているところも多い

若手であり、めきめきとスピードをあげてきた前橋孝洋は、初優勝を期待されるライダーの一人。序盤から、一番時計を繰り出すスタートダッシュを見せ、レース展開を有利に。鈴木健二がセロー250、釘村忠がCRF250Lとトップ2がトレールマシンで出場していることもあるが、同じく若手の熊本悠太や、小菅泰輝、ベテランの内山裕太郎らも、あまりタイムの出ない状況。鈴木・釘村も順位を出せず、やはりトレールマシンでは無理があるかと思わせた。

しかし、2周目に入ってその様相はがらっと変わる。鈴木がまさかのトップタイムを連発して、前橋を追い詰めるペースの上昇率。3番手には内山、4番手に釘村と言った展開でレースは進行。最後のテスト前には、鈴木が前橋との差を3秒差までちぢめることとなった。

前橋はこの事態を把握していて、最後のテストでは集中を切らさぬこと、攻めきることを心に決めてスタート。対して、鈴木は把握しておらず、しかしどちらもがこの日最速のタイムを出すという緊張あふれるテストに。結果、前橋が振り切ってみごとに初優勝。鈴木が2位、内山は3位という結果。IBには、ゲストライダーのL・ポスキットがぶっちぎりの結果、IAでも5番手に入るタイムで優勝。ナショナルもやはりゲストのL・ハッキングが圧勝を決めた。全日本ウィメンズは、福田雅美が優勝。

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前橋孝洋
「やっと勝つことができましたが、もっと攻めることもできたはず。ただ、最後のテストは、攻めすぎて下りでふっとびそうになってしまったし、かなり怖かったですね。そこまで攻めないと、タイムは出てこないのかも。後半はラインができてきたのも、タイムをつめられた原因かなと思います。
バイクは、とてもいいです。クロモリフレームよりしっかり感があるのと、しゃきっとしてる。エンジンは、さすがに125だと厳しいですが…」

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鈴木健二
「さすがにトレールだと厳しくて、上りではしっかり後ろのライダーに追い抜かれそうになるほど。下りでなんとか勝負できたという感じでしょうか。雨が降ってコースが荒れたことも好結果を残せた理由かなと思いますね」

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内山裕太郎

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K・ポスキット

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L・ハッキング

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福田雅美