昨日に引き続いて、早朝から雨。DAY1では、だいぶタイム設定に余裕があったことを鑑みて、IA・IBは晴れの日用のA設定、他は雨の日用のB設定として発表された。実際、昨日はマディだったにもかかわらず、極めて難しい難所は発生しなかった。

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テストは、ルート設定の妙でDAY1と同様IA・IBで5本を確保。朝はスタートして100mほどでテストの入り口へついてしまうため、体調管理や集中力も試されるものであった。

雨脚がどんどん強まっていく中で、レースが進行。昨日とほとんどシチュエーションとしては同じだったが、明確にコースの荒れは進行していて、ライダー達の行方を阻んだ。2周目、テストの片方は深刻な渋滞となってしまい、都合5本目のIA・IBのテストは後にキャンセル。この最後のテストで大きな逆転劇が大量に生まれていたため、幻の表彰台となったライダーも多い。

序盤、好タイムを出したのは、1日目になりを潜めていた釘村忠×CRF250L。ようやく調子がつかめてきたかというところ。鈴木健二もデイ1に引き続き好調さを見せる。レースが進むにつれ、特に日高山荘のスキー場近辺を使ったテストが荒れに荒れてしまい、3本目のテストで大荒れのリザルト。鈴木が9分52秒だったところ、11分42秒までロスするほどで、ほとんど例外なく1分ほどのタイムロスを強いられた。前述のキャンセルになった5本目のテストこそ、このスキー場のテストである。

結果的に、この荒れたレースを制したのは、なんと大病の療養中でムリをおしてレースに出た太田幸仁で、初優勝。2位内山裕太郎とは、12秒のアドバンテージしか残さず辛勝といったところか。3位は鈴木、4位には地元札幌の永木雄二がファイナルクロスの圧勝をきめてランクイン。

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太田幸仁
「去年のSUGO前から、膠原病になってしまったことで、SUGOを最後にライダーを休止していました。膠原病は段々体が動かなくなっていく病気で、これ以上よくなることはありません。ストレスもたまりますし、つらい時期を過ごしていました。
 だったら、好きなバイクに乗ったほうが、病気にもいいんじゃないか、と解釈してこの日高を目指し、7月くらいから乗り込んできました。特に首が動きづらくて、下りで前を見ることが難しいような状況です。
 今回のレースは勝てるとは思っていませんでしたが、1日目の最初のテストで「いけるかもしれない」という手応えを掴めました。最後のテストでは僕もおおきなタイムロスをしていて、これがキャンセルになったことが大きな優勝の要因ですが、はじめての優勝はとてもうれしいです。
 これからは、ライダーをやめるつもりはありません。でれるレースには出たい。そのほうが、この体にもいいと思うんです。
 最後に、この環境を作ってくれた家族に、精一杯ありがとうと言わせてください」

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内山裕太郎
「最後のテストがキャンセルにならなければ、1位とれましたから、残念です。みんながミスを連発して、渋滞に阻まれる中、うまくクリアできたと思ってましたからね。今回のレースで、また上位は僅差で最終戦を迎えるはず。上位に食い込んで、なんとかあきらめず希望をつなぎたいです。前にチャンピオンをとった時も、2pt差でしたから、こういう粘りが必要なシチュエーションには自信がありますよ」

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鈴木健二
「日高山荘近くのテストは、2回目・3回目両方ともしっかりはまってしまいました。あそこまでワダチが深くなってラインがなくなると、セローの最低地上高では限界がある。でも、市販車が2日間走りきって、僕のような人間が乗ってもクラッチすら交換せずに完走できたことは、いいアピールになったんじゃないですかね。SUGOはYZ250XでCRF450Rの釘村と現役モトクロスIA横沢を迎え撃ちます。とても楽しみにしていますよ」

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ファイナルクロスを制した永木雄二

IBは、DAY1と変わらずL・ポスキットがIA同等のタイムで圧勝。2位には佐伯竜、3位には毛利真悟が入った。ナショナルは、2本目の荒れたテストを圧倒的走破力でこなした鈴木真人が優勝、全日本ウィメンズは、今季勝ち星のなかった福田雅美が2位菅原聖子に25分もの大差で圧勝。永木、佐伯、福田とハスクバーナ札幌の底力が際だった形だ。

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リンドン・ポスキット
「すばらしいレース、すばらしいオーガニゼーションだった。日高に来られて本当にハッピーだよ。KTMジャパンや、春木さん達にもありがとうといいたい。僕も、イギリスでは何度もISDEの予選会にチャレンジしてるんだけど、レベルが高すぎてクラブチームですら一度もでれていない。機会があたら日本のチームででてみたいね!」

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鈴木真人

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福田雅美