プレビューに前述したとおり、からからに乾いた路面に、ちょうどDAY1の1組目がコースインするタイミングで雨が降り始めた。次第に雨脚が強まり、予報通りおおよそ体感で時間毎5mmのまとまった雨が降り続けた。例年、ほとんど同じレイアウトをつかってきた同レースだが、今大会ではテープの通し方を大幅にリニューアル。少しスパイスを効かせたつもりが、この雨で相当な難しさとなってしまったようだ。多くのベテランライダーが、「このコンディションでは、もう走れない」とリタイアを決したタフなレース。

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横澤拓夢がIAクラス序盤を牽引するものの…

 刻一刻と悪化するコンディションのなか、序盤で横澤拓夢が序盤に1番時計を連発。熱田孝高、小方誠らモトクロスIA1トップランカー組は、慣れないコンディションにいまいち攻めあぐね、5番手付近のタイムでまずまずといったところ。
 2周目に入ると、ルート上で渋滞が発生しはじめ、3周目にいたってはエンデューロテストでどうにも動かない渋滞がおきてしまう。エンデューロでは、世界共通でこういった渋滞を招き、テストに不公平を生じるテストやルート(タイムチェック)には、キャンセルが入るため、程度によって「このテストはいかに苦しくとも、キャンセルになるはずだから、走りきるべきだ」といった判断が生まれたりする。

 今大会においては、コンディションが悪化の一途をたどったことから、この判断が複雑になり、中盤にもなると自分の位置を確認できるライブリザルトを信頼できなくなってしまう状態に(キャンセルは後の判断になるため、ライブリザルトにはあくまで積算タイム上の順位が掲載される)。
 こういった精神的にも迷いのおきやすい状況のなかで、気を吐いたのは、やはり鈴木健二だった。12テスト中、7テストでトップタイムをマークした鈴木は、どこを差し引かれても文句のつけようのないきれいなリザルトに。対して横澤は最後のテスト2つで大きなミスを犯してしまう。
 驚愕だったのは、熱田・小方の二人。悪化するコンディションよりも、各々の「エンデューロの攻め方」に慣れていったか、段々と2位・3位のタイムを連発するように。

 結果、熱田はキャンセルされたテストを差し引いて2位、横澤が3位に。4位には小方が入った。

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さすがというべき、鈴木健二の結果。これでランキングは117pt、ランキングで2位の内山裕太郎(今ラウンドでは6位)が90ptとなることで、最終ラウンドを待たずして鈴木健二は2016年チャンピオンになる(正式リザルト発表後)

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段々と調子をあげていた熱田孝高、レース後のタイヤ交換もムースでしっかりこなして、ラウンドを2位で終えた。最終ラウンドでの鈴木との対決に期待が高まる。

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エンデューロライダーの多くが攻めあぐねるような難しいラインも、しっかりこなしてタイムにつなげる横澤拓夢。

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熱田同様に、1日で圧倒的に成績を上り調子にしてきた小方誠

IBは石戸谷蓮が巻き返し

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 IBは、ランキングトップの佐伯竜が序盤をリードしていくものの、4周目のクロステストで14番手タイムと落ち込んでしまう。「渋滞もすくなくなった後半が乗れてきた」という石戸谷は、好タイムで中盤からレースをリード、キャンセルになったテストをふくめて、大きな沈んだリザルトなくレースを運び、みごと今シーズン2度目の優勝を手にした。
 ナショナルでは、新沼光が他を圧倒。序盤から後半まで、文句のつけようのないラウンド優勝。66台中、30台のみが完走となり、多くのDNFを抱えたクラスとなった。
 ウィメンズクラスは近藤香織が終始1位を保っていたものの、68分の遅着でDNF。他の参加者にも、完走できたライダーはいなかった。