雪の予報が、冷たい小雨に変わったモノの、依然としてSUGOスポーツランドのコンディションは厳しく、ほとんどのルートが舗装路に切り替わることが発表。テストのみを活かすような緊急レイアウトをとったDAY1であった。気温は5度を下回ることがほとんど、多くのライダーが自然との闘いを余儀なくされた様子だ。

IA1 ベテランの強さ、ここに極まれり

最高峰クラスのIA1では、特にこの短縮ルートの影響から、前走車にNクラスの後半が混じってしまうことがしばしば。「SUGOは、沢登りなどで前走車がパスできず、数珠つなぎになってしまうコース。これは仕方の無いことだが、運が悪かった」と鈴木は語る。1番時計もそこまで多くなく、しかし難なく1位を奪取してみせた背景には、「自分の一番得意な2スト250を、今年はじめて引っ張り出してきました。やっぱり2ストですよね」と鈴木ははにかみながら、勝因を語る。小指を骨折しており、その影響をまったく感じさせない「強さ」はさすがといったところ。

タイトル候補、釘村忠は序盤ふるわず。「なんというか、本当にげんかつぎのようなものを忘れただけなんですが、序盤のリズムが狂ってしまった。ハイペースで、と考えていなかったのもよくありませんでした。押さえて走ると、逆にとっちらかってしまう」と。コレまでの流れとはことなり、大きなミスをすることなくスターとダッシュが決まらず、結果3位に沈んでしまう。「後半の走りはとりもどせたので、明日大丈夫です」とのこと。

釘村と鈴木の間に割り込んできたのは、今季よりJECに本格参戦している田中教世だ。「走れてきた、という感じはあまりないのですが、運がよかったかもしれませんね。とにかくマシンセッティングに悩んでいて、普段時間もないので、まだモトクロス仕様のまま走ってるんです」とのこと。JECではマイナーなKX250Fの情報も、少しずつ得られるようになってきたようだ。「来年は、もっといい体制で走れそうなので、期待して欲しい」とのこと。

IB 岩鬼久重、急展開に

今季は、イタリアで世界戦にスポット参戦してきた大神智樹や、モトクロスIBのスキルで大神の好敵手となっている新沼光ら若手の活躍がめざましいが、今回圧倒的なスピードをみせたのはXCではベテランの岩鬼久重。「バイクの特徴をしっかりつかむことができるようになったおかげで、走りががらっと変わりました。特にトラクションコントロールを積極的につかっていけることが武器になっています。それと、先日リーボックのアルティメットレースに参戦したのですが、これがエンデューロを遙かに超えて過酷で、心に余裕ができたのもよかったかもしれません」とのこと。

N ヤングライダーの台頭、W 女王福田雅美が安定感をみせる

次年度から、ナショナルクラスはNAとNBに別れることが発表されており、今年ポイントをとれなかったNのライダーはNBへ。このことは、全日本エンデューロへの参戦権を失うことを意味するだろうことから、Nクラスにはベテラン組と若手組が大挙している。特に駆け込み需要である今SUGOでは、若手の台頭が目立った。

MX-IB飯塚翼が実力を遺憾なく発揮するものの、慣れていないオンタイムで早着。これに、やはりXCでのヤングガン保坂修一が一矢報いてDAY1を制した形だ。
※早着を加味せず、飯塚を優勝とする記述がありました。以上のように修正させていただきます。ご本人、および関係者各位に、謹んでお詫び申し上げます。

ウィメンズは、福田雅美が圧倒的な安定間で4つもの1番時計を制し、優勝。