1日目とはうって変わって、晴天に恵まれたSUGOスポーツランド。路面は最大ルートを4周する午前中、かなり湿っていたこともあって、大幅にルートをカットされることとなった。最終ラウンドとしてタイトルのかかる大事な1戦、ライダー達の胸に去来するものは何か。

IA 全開で飛ばす釘村に、かなわず

昨日の不調をはね飛ばすかのような好調さを魅せた釘村忠は、エクストリームテストすらトップタイムを連発。食い下がる鈴木健二をテストごとに突き放し、単独トップでファイナルクロスへ。モトクロストップライダーにとっての18秒差は、ファイナルクロスでは大きかった上、釘村はファイナルクロスでも終始圧倒。ファイナルラウンドを競り勝ち、2度目のタイトルをものにした。釘村は「最後のエンデューロテストでは、ちょっとタイムで健二さんに負けてしまい、差を広げられてしまったので、総合トップには届かなかったですね、そこは悔やまれます」と。鈴木もこの最終のエンデューロテストに関しては「最後だけは、なんとかタイムを出せましたし、乗れてました」と満足げであった。

タイトルに関しては「去年の反省を活かし、マシンの準備や乗り込みをシーズン前にできたことが勝因だと思います。そこまでやらなくては勝てないですし、自分のスキルをあげるため、世界で結果を残すことを考えるとすれば、もっともっと、やるべきことがあると思ったんです。決まってはいませんが、来年ISDEに出るとしたら、エンデューロに希望をもたらすようでありたい」と意識を高く持つ釘村。鈴木も「田中や、釘村、中島と実力のあるライダーがようやく増えてきた。来年は、この3人が表舞台に立つはずですよ」と評価を下す。

3位争いは、田中教世と中島敬則に絞られた。テストのタイムでは、至近差であった二人は、ファイナルクロス前に1秒差。

これを制したのは、ファイナルクロスで転倒を喫しながらもさすが、1年前までモトクロスのファクトリーライダーだった田中であった。「1日目の終わりにタイヤ交換しなかったんですが、それが裏目に出ました。そこまで全開にする区間もないので、影響は無いだろうと踏んでいたんですが、タイヤがたれてしまい、タイムにつながらなかったのだと思います。来年は、タイヤ交換もしっかりしないと、結果に結びつきませんね。来シーズンに関しては、今年よりも強固な体制でRED SEEDのチームから参戦します。シーズンオフは、マシンのセッティングも、自分のエンデューロへのアジャストも進めたいと思っています」とのこと。

IB よもや初金星の目も! 波乱のIBは大神がチャンピオンに

このSUGO前のポイントランキングの状況は、大神智樹・新沼光が同ポイント87でタイトル争いを演じていたところ。DAY1で大神が2位、新沼がペナルティの影響14位となって大神がリードする展開。しかし、その大神がこの2日目の最初のエクストリームテストで3分ほどのタイムロスをしてしまう。新沼は大きなミスをすることなく、2位でファイナルクロスを迎えたものの、DAY1のミスは大きく大神のリカバリーも効き、大神がチャンピオンの座へ。ファイナルクロス前に1番手を死守したのは、125を駆る秋山真力だったが、2番手新沼との差7秒はモトクロスIBの新沼のアドバンテージの前にもろくも崩れ去った。大神は「ハスクバーナモーターサイクルジャパンをはじめて、多くのスポンサー、数え切れない人たちに支えられてタイトルに手が届きました。先週ケガをしてしまったことから、遅着をしてしまったり、いろんな失態をしてしまいました。ここに立てて、本当によかったです」と語る。

N エンデューロ新世代が狼煙

坂本裕輔(69)、池町佳生(68)、木村吏(65)と僅差でSUGO2デイズを迎えたナショナルクラスは、DAY1と同じくニューカマー達にかき回される形に。飯塚翼や、保坂修一のエンデューロテストのタイムは、IAでも十分に通用するもので、3番手以下を大きく引き離す結果である。DAY1は早着でペナルティを食らってしまった飯塚だが、このDAY2ではノンペナルティで見事に優勝。「全日本モトクロスでも、SUGOは得意なフィールドだったので、今回勝ててうれしいです。滑川さんや、鈴木さんに影響されて、今回はじめてエンデューロに出てみましたが、楽しかったです。来年はNAで走らせてもらうことになると思いますが、チャンピオンを目指したい」とのことだった。

保坂は、SUGO2デイズエンデューロの総合優勝を奪取。「来年はIBでがんばりたい」とのこと、IBのレベルアップも加熱しそうな気配だ。

ウィメンズ 圧倒的強さ、福田雅美が逆転で3連覇

近藤香織が首位、福田雅美が1ポイント差でこれを追う形でDAY2へ突入。ファイナルクロスが始まる前は、福田が1分10秒ほど近藤をリードする形であった。福田は「近藤さんのモトクロスでのスピードは知っていますし、私はいつもこのファイナルクロスで必ず転倒したりしてきたんですよね。なので、今日は無事走りきることを考えて走りきりました」といい、結果14秒差までリードを縮められつつタイトルを死守した。「250に乗り換えた今シーズンでしたが、ケガが多かったものの、少しはスピードがついてきたような気がしています」と。新しいチャレンジが、見事に実った結果であった。