JAPAN ENDURO CHAMPIONSHIPの情報はこちらから

全日本エンデューロ選手権 Rd5/6 恋の浦 DAY2「釘村忠、突き抜ける。魅せたジャパンの底力」

事前情報では1日目(土曜日)が晴れ、2日目(日曜日)が雨だった。特に、会場の恋の浦は、地元の慣れた人間から言わせれば「雨が降れば豹変。木の根も多く、難易度はぐっと上がる」とのこと。ところが、天気予報は次第に回復。土曜日までには「レースが終わる頃に、ようやく雨が降り出す」という予報へ変わっていて、事実日曜の朝は晴れ渡っていた。

2日目のコースは、1日目を踏襲したもの。ただし、テストはスタートとゴールの位置がずれており、若干雰囲気は変わる。雨予報を加味していたこともあってか、2日目のテストは1日目よりも短めであった。

IA 釘村忠がレースを完全支配、ISDEで学んだライン取りで鈴木をも寄せ付けぬスピード域へ

1日目を圧勝した鈴木健二だったが、2日目はスタートしてすぐに失敗に気づくことになった。雨予報を信じていた鈴木は、1日目のワークタイムで圧低めのムースを装着。序盤は、それでも1番時計を出していたが、アンダーが出てしまうフロントに悩まされていた。恋の浦では、タイムチェックがパドック付近にあるため(一般的に、オンタイムエンデューロではパドック付近にタイムチェックがある)、1周目を終えたときに鈴木は「2周目が終わったら交換しよう」と思っていたという。ところが、これが誤算だった。周回ごとに変動するオンタイム式の今回、2周目ではタイムが余らなかったのだ。

しかし、それを差し引いてもこの日の釘村は乗れていた。4スト250に慣れきれなかった1日目から、一気にそのマシンとの距離感をちぢめた釘村は、明らかに1日目と異なる高回転域を多用する乗り方にチェンジ。450乗りとしても、かなり低回転を多用する釘村だが、180度乗り方を変えたようなイメージだった。タイムも圧倒、一番時計を連発して鈴木を引き離しにかかる。鈴木は言う。「忠とラインが違うことに途中で気づいて、自分も忠のラインをトレースすることにしたら、2〜3秒上がった。でも、その周にはさらに忠が2〜3秒速くなるんだよ」と。釘村は、ISDEで学んだことを実戦へ転用していたのだ。「トップライダーはアウト側のバンクを使うんですが、ただそこを走るのではなくコーナー入り口が開けるタイミングなんです」と。少しずつ、学んだモノを形にしていくなかで、釘村はこのレースにおいてタイムを急速に縮めていった。特に、1つめのテストでは、3分26秒が釘村・鈴木にとっての「壁」となっていたが、後半で3分23秒を出した次の周には、3分20秒。この攻めぶりに鈴木は「この歳では、そこまでマージンを削れない」と舌を巻いた。結果、40秒の差で釘村が勝利の末、今季チャンピオンを決定。3位には、やはり1日目同様保坂修一がつけることに。

釘村忠
「転倒もなかったし、まずまずだったと思います。フラットなフィールドで、スピードを落とさないように意識して走っていました。ISDEでわずかですが見れたものを、活かそうとしています。具体的には、同じホンダに乗るトーマス・オルドラティがイメージの中にあります。あとコーナー1つずつ、コンマ5秒縮めることができれば、来年ISDEに出られた時にいい結果を残せると思って、取り組んでいます」

鈴木健二
「疲れました。ムースがタレてきてからは、フロントのアンダーに悩まされてしまいましたね。フラットなコーナーで、攻めきれないのが敗因です。まぁ、それ以前に今回は忠が本当に速かったですね。僕は、あそこまで攻めきれない。歳だし、限界まで来ているなと思います。忠はまだ若いからか、攻めることができるのでしょう。いま危惧するのは、忠のあとに続くライダーをはやくみつけなくてはいけないということです。僕がやめたら、忠もそこまで攻められないと思う、誰もライバルがいなかったら、マージンとって走るようになっちゃいますよ」

保坂修一
「昨日たてた課題は、克服ならずでした。ここをつめればもう少しタイムをつめられるかな、と思っていたところがあるんですが、コースも荒れていて…。タイムチェックでは、3分26秒の壁(前述)の話しになっていたりしたんですが、釘村さんも健二さんもそれをあっさり突破していっちゃって、僕には無理。やはり実力不足でした。釘村さんのラインをみせてもらったりもしたんですが、根本的に考え方が違うと思いましたね。僕はそもそもおおざっぱだったなと思います。ワダチひとつにしても、ワダチの中ということではなく、壁面をうまくつかうとか、かなり細かいところまで考え尽くしているんだなと。このオフシーズンで、しっかり実力を伸ばして来年につなげたいと思っています」

IB 1日目を挽回、村上洸太が最終戦を撃破 

IAの表彰台圏内を狙えるタイムでトップを競っている榎田諒介、そして村上洸太が、この2日目もIBクラスを席巻。1日目は榎田に軍配が上がったが、2日目には村上がリードする展開に。榎田は、おいつめられる中で中盤に大きくミスしてしまう。村上、榎田、陣馬の順でフィニッシュ。タイトルは、陣馬に決定した。

村上洸太
「1日目は、1周目でタイムがよかったからか、そのあとリズムを崩してしまったんです。それに気づいてはいたんですが、テスト中に修正はできなかったんですよね。コースがそんなに難易度高くなかったところもあって、1周目から修正できたのがよかったです。特にウッズのなかのラインは、ふかふかのサンドがたまりはじめていて、かなりグリップが悪くてですね、草の上を狙ったりしたのが好結果を生みました」

ウィメンズ 菅原聖子、パーフェクトウィン

1日目で圧勝の菅原が、同じく2日目も2番手を引き離して勝利。

菅原聖子
「ミスもしてしまって、個人的にはうまくいかない日でした。今回は、承認クラスに楠本菜月ちゃんが出ていてすごく速かったですね。今後は、彼女のようなモトクロス経験のあるライダーにも、どんどんJECに挑戦してもらえたらいいのにな、と思います」

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください