もうすぐルスツ!で、タイヤの事など

こんにちは。

ブログ担当のウブカタジャパンです。

もうすぐルスツ2デイズエンデューロですね。

準備の方はいかがでしょうか。

今年は例年の日高ではなく、全日本としては初開催となるルスツ。

何かお役に立てる情報の発信が出来れば・・・なんて思っているのですが、

自分も初めて行く場所なので、何とも・・・

でも、初めて行く場所というのは、何であれ楽しみですね。

さて・・・

ルスツと関係ない訳ではないのですが、

最近気づいた事がありまして、少々調べてみましたので、少し書いておきます。

タイヤについてです。

JECだと、開催場所やクラスによってタイヤ規制がありますね。

いわゆるFIMタイヤと言われるやつですね。

※FIMとは、Fédération Internationale de Motocyclisme の略で、

二輪モータースポーツの国際統括を行う国際競技連盟ですね。

基本は全日本の大会の時は、IAおよびIBクラスについては、常にリアタイヤに規制があります。

MFJ国内競技規則の中にあるエンデューロ技術規則16に記載されています。

(2020年度版の書籍だと、376Pです)

大会によっては、全クラスが適用される場合もありますね。

今回のルスツにおいては、IAおよびIBクラスのみがリアタイヤにこの規制が適用されています。

訂正:正しくは、IA、IBおよびNAクラスがリアタイヤにこの規制が適用されています。

(フロントタイヤについては、MXタイヤでもOKです)

その他のクラス(J/W/NB/B/C/CW)については、前後ともタイヤチョイスは自由となります。

(と、言っても技術規則の16-3にあるように、スパイクやチェーン、パドルなんかはダメですよ)

 

参加者の皆さまにとっては、何をいまさら・・・といった内容だと思います。

 

で、話は少しさかのぼりますが、

中日本のエリア戦に参戦されているお客様から先日お問合せがありました。

中日本のオーランドパークで開催される時は、リアタイヤにこのFIMタイヤの規制があります。

当然、お客様もそれ用にリアタイヤを用意して、レースの準備です。

ところが、タイヤ交換していて、ある事に気づいたようです。

あれ?今までサイドウォールにFIMの文字があったと思うけど、

どこを探しても、FIMの文字が見当たらない。

間違って買っちゃったかな?そんなのあるの?という問い合わせ。

後述しますし、隠す必要はないので、銘柄を出しますが、

ミシュランのエンデューロミディアムです。

自分も好んで使ってるタイヤの一つですので、同じ物がお店にありましたので、

確認します。

新品じゃない物でしたが、FIMの文字はサイドウォールに刻印があります。

あれ?でも、確かに何本かある使い古しの内、1本だけFIMの文字がないのがある・・・

何かの間違いで、文字無しの製造ロットがあったり?

もしくは、ひょっとして、新しい柔らかい方のエンデューロエクストリームじゃないの?

それは、確かFIMタイヤじゃなかった気が・・・

とお客様に確認するも、ちゃんとミディアムと書いてあるとの事。

ミシュランのホームページなどでチェックするも、他に種類がある訳でもないので、

ロゴが入らなくなったのか、入れ忘れ?とか、そんなのじゃないのかな?

と、その時は、そのまま参戦する事に。

 

という事がありました。

で、気になってしまい調べてみる事に。

自分で調べるといっても、それは手持ちのFIMタイヤをチェックするだけ。

いくつかのメーカーのFIMタイヤがありましたが、

FIMの文字は入っていました。

インターネットの力を借りつつも、分からないので、

そこは無駄に知り合いも多いので、タイヤメーカーの関係者と連絡を取り、

調べてもらいました。

 

前置きが長くなりましたが、結論としては、

FIMにも競技規則書と同じようなルールブック?レギュレーション?的な物が同じようにあり、

その中に当然タイヤの事も記載があります。

そこには・・・

 

タイヤに「FIM」承認済みまたは類似のマークを付けることは、新品では禁止されています

 

と書かれています。

本来は、○○年の製造より、という事がありますが、ややこしくなるので、ここでは省略。

なので、以前はFIMの文字やロゴが入っていてもOKだったけど、

現在では、逆に入っていてはダメですよ、という事です。

 

ちょっとビックリ。

てっきりFIMの承認や許可を取った物だけがFIMの文字を入れているのだと

思い込んでいましたし、

ブロック高やタイヤの加重指数、速度レンジ等の指定はありますが、

FIMの文字のあり、無し、で判断する物だと思っていました。

が、実際はよく内容を確認すると、

こういう内容のタイヤならOKですよ、と基準を書いてるだけでした。

以前の内容は分からないので、何ともですが、現状はそのような感じです。

 

ここでは、今まで通りFIMタイヤという書き方にしておきますが、

正確にはFIMの定める基準、規格を満たしたいるタイヤ、という事ですね。

最近は、FIMタイヤと同じパターンで、ハードエンデューロ向けの

柔らかいタイヤが出てきていますが、それらはFIMの規格を満たしていないものもあるようです。

(これも後述しますが、eマークを取得してないようです)

そういう物は、FIMの文字が刻印されていない、と思っていたのですが、

そもそも、現状では、FIMの文字が入っていない事が正解のようです。

 

多くの参加者が今週末にルスツの準備!という感じでしょうか。

その時に、主にIA、IBクラスのライダーになると思いますが、

(追記:NAクラスのライダーもですね!)

タイヤ交換の際に、今まで使ってたタイヤと同じ銘柄の場合、わざわざ確認はしないとは思いますが、

FIMの文字が入っていない物もある、という事を理解しておいてください。

また、FIMの文字が入っている物に関しても、今まで通り問題ありませんので、ご安心を。

 

MFJもFIMの傘下であり、基本FIMのルールに則っていますが、

独自ルールもあるので、

無理やり、これに合わせる必要もないと思うのですが、

しばらく現状のままで、今までと変わりない対応となります。

 

うーん、心配だなー。という方は、

JECのホームページに使用可能なタイヤリスト一覧がありますので、

こちら。

をチェックしてみてください。

こちらに記載あるものに関しては、今回のルスツでは全て使用OKとなります。

(タイヤ規制のないIA、IB以外のクラスは、このリスト以外のタイヤもOKですからね)

訂正:正しくは、(タイヤ規制のないIA、IB、NA以外のクラスは、このリスト以外のタイヤもOKですからね)

 

全てではありませんが、

FIMタイヤだけど、ロゴや文字の刻印が無い物として、確認済みのタイヤは

以下の通り。

 

ミシュラン エンデューロミディアム

ブリヂストン バトルクロスE50

ダンロップ EN91

 

上記は、製造年によって、FIMの文字が入っている物も存在していると思われます。

最新の物は文字が入っていないようです。

これらは、FIMの記載に合わせて、対応しているという感じですね。

 

FIMタイヤではありませんでしたが、今までもMFJでは

IRC ツーリスト(TR-011)は、OKでしたし、引き続きOKです。

元々、FIMの文字が入っていないタイヤですね。

(ツーリストは、DOTの記載がありましたね。これでOKとみなせる感じ、だと思います)

 

参加者の皆さんにおきましては、要は今までと変わりない訳ですが、

今回の事に関していうと、主催、運営側の方がシッカリ把握しておかないといけない、という事ですね。

車検のスタッフも詳しい方が多いと思うのですが、

FIMの文字だったり、銘柄で判断していたと思われますが、

FIMの文字が無い物が増えてくるのは間違いないので、

そこを把握しておく必要があるという事ですね。

今回の件に関しては、すでにJEC側で把握しているので、問題なしの予定です。

 

と、ルスツに関しては、上記の内容で終わりです。

 

 

ここから先は、もうちょっと踏み込んで、マニアックな話になりますので、

興味のある方だけ・・・

 

FIMのいう基準、規格とは、

MFJの技術規則も、ほぼその内容を現状でも踏襲していますが、

 

一般の小売業者から入手できる物である事

タイヤを改造したり、薬品で処理したり、切断したりはダメ

タイヤメーカーのカタログなどに記載があるもの

使用カテゴリ 雪、特殊、またはすべての地形

→これは、M+S(マッド&スノー)や、MSTという記載の事だと・・・

速度カテゴリ M(130㎞)以上

荷重指数 45(165㎏)以上

ETRTO(欧州タイヤおよびリム技術機構)の条件に合致してる物をオススメ

eマークがあるもの

DOTの記載でもOK

→ツーリストは、これに当てはまりますね。DOTはアメリカの規格ですね。

そして、最後に

タイヤに「FIM」承認済みまたは類似のマークを付けることは、新品では禁止されています

 

と、ザックリはこんな内容。

もちろん、別項目で、13ミリ以下のブロック高などの説明もあります。

 

先に書いたFIMの文字がすでに無い銘柄、確認した物だけですが、

ミシュランのエンデューロミディアムや、

ブリヂストンのE50などは、

FIMの文字はないけど、eマークは入っていますね。

一つは、これが判断基準になると思います。

こういうやつですね。

数字は試験および認可した機関の国番号のことで、E1はドイツ、E2はフランスとかですね。

4は、どこだ?って感じですけど、省略・・・

日本は、ちなみに43らしいですが、見た事ないかも。

FIMの文字が入っているタイヤも、eマーク入っていると思われます。

 

で、これも先に少し書いていますが、

最近はFIMタイヤと同じパターンで、柔らか系のハード向けのタイヤが発売されてます。

代表的な物では、(ここでは内容の性格上、メーカー記載の通りに書きます)

ミシュランの ENDURO XTREM NHS

ブリヂストンの BATTLECROSS E50 Extreme

メッツラーの MCE 6 DAYS EXTREME スーパーソフト(140/80 – 18 70M NHS)

などがあります。

これらに共通するのは、ベースはFIMタイヤと同じ見た目(ブロック高13ミリ以下)だけど、

FIMの基準は満たしていない?(メーカー側の判断かもしれないけど)

ちょっと、ここが正確に確認出来ていません。

FIM規格を満たしていない、と説明書きがある訳ではないので・・・

ブリヂストンしか確認は出来ていませんが、E50エクストリームには、

eマークが入っていないとの事。

(ブリヂストンのホームページでは、E50エクストリームは公道走行不可と記載あり)

荷重指数や速度レンジ、ブロック高はクリアしているように思えるけど、

eマークを取得しない、サイドウォールに記載しないことで、FIMタイヤではない、

という事なんだと思いますが、すみません、正確ではないです・・・

ミシュランと、メッツラーに関しては、NHSとありますね。

このNHSとは、Not for Highway Service の略で、日本語的には公道走行不可、という意味のようです。

モトクロスタイヤの多くに書かれていますが、

こういうやつですね。

ちなみに、これはブリヂストンのE50エクストリームです。

これらのタイヤは、今回のルスツではOKですが、

公道を使う場合、例えば日高では使用できない、という事ですね。

この辺がMFJというか、JECの解釈となると思いますが、

クローズドコースの場合で、FIM規制がある場合は、これらのタイヤもOKとする。

だけど、公道使う場合は、ダメですよ。という事です。

ややこしいですが、こうやって新しいタイプの物が発売されてくれば、

今後はルールも変更されていく、可能性があるという事ですね。

このNHSという書き方は、ロードのタイヤでもサーキット用のタイヤなどには、

商品名の末尾に入っているようですね。

 

ちょっとややこしいですが、

JECでは、タイヤの使用可能リストを今後随時更新していく予定です。

日高や昨年あった東日本のエリア戦の軽井沢のように、

公道を走行する場合は、

リストに記載あるけど、公道走行不可の物は使用不可という事ですね。

心配な場合は、JECもしくは各レースの主催者に事前にお問合せを

お願いします。

 

ちょっと後半は、不確定な要素と書き方も多くなってしまいました。

内容に誤りがあるようでしたら、ご指摘ください。訂正しますので。

 

最後になりますが、

今までFIMタイヤと呼ばれていた物について、

FIMの文字、ロゴがサイドウォールに刻印がありましたが、

FIMの基準、規格の変更によりFIMの文字が無いタイヤが流通し始めています。

なので、FIMの文字が無い物がある事、

今後は、おそらくFIMの文字が無い物が増えていく事、

とはいえ、JECでは、タイヤ規制がある場合でも、引き続きFIMの文字が入っているタイヤも

問題なく車検には通る。

(将来的には、何かしら技術規則の内容、文面が変更になる可能性もある)

という事を今回は言いたかったのであります。

今回の件につきましては、何名かのタイヤ関連にお勤めの方に

ご協力いただきました。

この場を借りて、お礼を申し上げます。ありがとうございました!

 

と、いう訳で、ルスツでお会いしましょう!

うーん、晴れますように・・・

 

直近のJEC関連イベントのご案内

現在エントリー募集中となりますが、

9月26日(土)に千葉県成田MXパークで、人気のスクール、

Muc-Offエンデューロアカデミーが開催されます。

こちらは、定員まであと僅か!との事ですよ。

エントリー締め切りは、9月23日と少し先ですが、早い物勝ちです。

詳しくは、こちら。

アカデミーって、どんな事やるの?と気になる方は、過去のブログ(こちら)を参照。

 

10月10日(土)と11日には、

群馬県の日野カントリーオフロードランドで開催される

2020METZELER東日本エンデューロ選手権第4戦と、

Lites!KYT HELMETも現在エントリーを開始しています。

エリア戦や全日本選手権に出てみたいけど、まだそこまでは・・・

クロスカントリーレースには出た事あるけど、オンタイムレースは出た事ないけど・・・

そんな方には、ライツがオススメ。

ややこしい、と言われガチなオンタイムレースですが、

一回出てみると、難しい事なんてありません。タイムアタックの醍醐味が理解できるはずですよ。

東日本のエリア戦は今年は波乱が続くレースとなっています。

日野では、どんなレースになるのか・・・

成田、勝沼に続き、ハード気味なレースになるのか?

エントリーはすでに開始されています。詳しくは、こちら。

 

そして、ちょっと先となりますが11月3日(火曜祝日)に

大阪のプラザ阪下で開催される

2021モデル オフロードバイク大試乗会もエントリーが開始されています。

最新モデルを試乗しつつ、自分のバイクでもフリー走行できるという

バイク購入を検討の方には超絶オススメのイベントです。

ちょっとぐらい遠くても参加する価値はあると思いますよ!

こちらもすでにエントリーは開始しています。詳しくは、こちら。

 

おしまい。

 

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