エンデューロ競技規則21外部からの援助について

こんにちは。

ブログ担当のウブカタジャパンです。

もうすぐ中日本大会となりますが、

開幕となる広島大会で少し話題になっていた、

エンデューロ競技規則書 21 外部からの援助

という項目について、補足をさせていただこうと思います。

※JECプロモーションのホームページ上のブログではありますが、

公式な物ではなく、あくまで皆さんの理解を深めていただき、

より競技を楽しんでいただけたら、という想いで書いております。

開幕となる広島大会の時に通知された公式通知です。

この内容に対して、疑問を持つ方も少なからずいたと思います。

なぜなら、自分もその一人だったからです。

さて・・・

JECの大会を楽しむ一人として、

自分もルール、競技規則などはシッカリと目を通して、理解しているつもりです。

ちょっと、マニアックな側面もあるかもしれませんが、

自分としては、ルールや規則を理解するという事は、

少しでも、そういった前提となるような内容で自分のリザルトに影響を

及ぼすことを可能な限り回避したいという想いがあるからです。

本題に戻りますが、

先の画像ですが、広島大会の時に公式通知して大会時に張り出された物です。

JECに続けて参戦している方の多くは、

「ん?ワーキングエリア内だけじゃないの?IA、IBクラスのサポートをするのに、

ピットクルーライセンスが必要なのは・・・。

パドックでの作業も、これからは必要になるの?」

そんな感じだったのではないでしょうか?

もちろん、自分もその一人。

 

ここからが、実際のご説明です。前置きが長いですね。

競技規則書を確認してみます。

(MFJサイトでPDFデータで閲覧可能です。こちら。)

MFJ国内競技規則の付則23 エンデューロ競技規則

その中の21という項目に、

21 外部からの援助 が書かれています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

少し字が小さいですね。

ここでは、21-1以降の、どういう作業なら外部からの援助を受けても

認められるのか、という部分は割愛します。

その前の文章ですね。(以下、抜粋)

「全ての外部からの援助は禁止されるが、補給が認めらたタイムチェックと

ワーキングエリアでは、以下に挙げる外部からの援助が認められ、

1台の車両に同時に接触できる人数は制限しない。」

と書かれています。

どこにも、IA、IBクラスは・・・とか、

ピットクルーライセンスが必要・・・とか書いていません。

 

では、どこに書いてあるのか?

少し遡りますが、

エンデューロ競技規則の6の項目

6 ライセンスによる区分 に書かれています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

また字が小さいですね。

関係するのは、6-4です。以下、抜粋。

メカニック

「全日本選手権インターナショナルA・Bクラスのメカニックとして作業を行う者は、

当該年度有効なMFJピットクルーライセンス保持者でなければならない。」

と書いてあります。

 

そうです。

自分も大きく勘違いというか、思い込みをしていましたが、

「ワーキングエリア内のみ、ピットクルーライセンスが必要」

なんて事は一言も書いてありませんでした。

 

順番でいけば、

競技規則6ライセンスによる区分の項目で、

IA、IBの援助をできる者は、ピットクルーライセンス保持者であること、

とした前提で、

競技規則21外部からの援助の項目で、

例外的に認めらる外部からの援助が可能な場所と内容を書いています。

 

と、なると、必然的に

IA、IBクラスに例外的に認めらる外部からの援助を行う事の出来る者は、

ワーキングエリアに限らずタイムチェックエリア(まぁ、パドックですね)も

含めて、ピットクルーライセンス保持者のみ、という事になります。

 

そ、そうだったのかー!

ちょっと確認は取れてないのですが、

ひょっとすると、いつか、どこかの大会で、

大会特別規則として、

「IA、IBクラスのワーキングエリア内の援助を行う場合のみ、

ピットクルーライセンスを必要とします。」

そんな風に書かれていたのかもしれませんね。

裏を返せば、パドックでの援助については、IA、IBクラスでも

ピットクルーライセンスが無くても大丈夫ですよ。

という事で、それが何となく刷り込まれていたのかもしれません。

これは事実確認をしていませんので、あくまで自分の想像ですけど・・・

今年の広島大会以前の大会ごとの特別規則に

外部からの援助について、細かく書かれていたか分からないのですが、

今年の広島大会の特別規則には、

 

 

 

 

 

 

 

こんな感じで文章になっていませんでした。

ちょっとこれは説明不足だったのかもしれませんね。

外部からの援助について、ナショナル、ウィメンズ、承認クラスが

え?どうなの?何なの?

という事で、

一番最初の画像の公式通知が出てきて、という事ですね。

本来、そもそもIA、IBの援助を行う者は、ピットクルーライセンスが

必要だったという事ですね。

 

実際には、それだと厳しすぎるかな?チェックしきれないし・・・

という事で暗黙の了解的な雰囲気で今まで来てしまったのかもしれません。

これも推測に過ぎませんが・・・

広島大会時に何か問題になる行為、もしくは確認が入ったから、

改めて通知したという事で、

 

新たに決められた規則ではない!

 

という事ですね。

確かに、ピットクルーラインセンスの取得は、

手間も費用も掛かります。

シリーズの全戦に出る訳ではない、

そんな方も多いと思います。

手伝ってくれる家族の方、友人などに、

そこまでしてサポートしてもらうのもな・・・

と色々あると思います。

ただ、和気あいあいとしたエンデューロレースといえど、

日本において最高峰となる全日本クラスで真剣勝負してると思えば、

ルールや規則を理解した上で、サポートする事も大事な事だと思います。

特に、普段から行っているとはいえ、

給油などもレース中であれば危険もありますからね。

ロードレースなどはやった事もありませんが、

ロードのピットとなると、もっと厳しそうですよね。

耐火スーツみたいのにヘルメットとかですもんね。

でも、やってる事はレーサーマシンに給油とかで変わらない訳です。

(まぁ、ちょっと硬すぎる、マジメ過ぎですが・・・)

 

でも、よく考えてみましょう。

ピットクルーライセンスが無い場合は、

競技規則21に書いてある認められた外部援助が

IA、IBのライダーに対して行う事が出来ないだけです。

 

自分もIBライダーの端くれです。

もちろんパドックでガソリンを給油してくれたり、

外したタイヤからムースを新しいタイヤに入れ替えてくれたり、

(タイヤ交換しないけど)

そういう作業を援助してくれれば助かります。

ただ、自分もサポートのみを行った事もありますが、

それだけじゃないですよね。

 

飲み物やレース中に補給するゼリーとかを用意しておいてもらう。

タイムチェックまでの時刻を読み上げて、あと何分!とか声掛けてもらう。

今なら、ライブリザルトのタイムを教えてもらったり、

ライバルのタイムを教えてもらったり、

暑い時なら水を首から掛けてもらう。

そういう事の方が助かる場合も多いですよね。

 

と、まぁ、そんな感じです。

必要と判断して、ピットクルーライセンスを取得した

サポートの方もいると思います。

本来、エントリー時にピットクルーを登録する必要がありますが、

これは大会時の受付当日でも対応可能との事でしたので、

ご安心を!

こんな事は、もちろん知ってたけど・・・

なんて方も当然いると思いますが、自分も今回初めて理解したもので、

書いてみました。

以上でした。

参考にしていただければ、幸いです。

おしまい。

 

 

 

Follow me!