全日本エンデューロ選手権 第1戦 SUGO2DAYS大会にご参戦ありがとうございました。エントリー時に皆様にアンケートした結果を共有します。全日本エンデューロ選手権に参戦している選手たちがどんなマシンやタイヤをチョイスしているのか、次戦以降の参考にしてみてください。
車両メーカーとモデル
車両メーカーの分布は以下の結果となりました。
31%がYAMAHA、次いでKTM、BETA、HASQVARNAの外車勢が続きます。その後にHONDAが入っていますが5%程度でした。YAMAHAは車種の選択肢も多いのと、国産の安心感から多くの方に支持されているのでしょうか。金額的にも外車勢に比べると手に入れやすいという理由もありそうです。
車種別にすると以下のような結果となりました。
YAMAHAは、YZ125XとYZ250FXが同比率で1番人気。モデル名にXが付くクロスカントリーモデルで9割弱を占めるという結果でした。125Xと250Xを合わせると47%となり、半数の方が2stモデルを選んでいます。軽くてパワーのある2stが人気でした。2daysの場合、2日目の朝はエンジン始動時に懸念がある方もいると思いますが、2stでスタートペナルティが付いた方はいなかったと思うのでそこまで心配は要らないのかもしれません。YZ450FXのシェアも広がっている気がします。
KTMで全体の32%を占めたのはやはり250EXC。それ以降は2st/4st問わず大きな偏りがなく、満遍なく支持されている結果となりました。自分の技量や体格に合わせてどのモデルを選んでも満足できるということでしょうか。
HUSQVARNAもKTMと同じような結果となりましたが、車種の偏りが若干強く、TE250の支持が半数弱を占める結果でした。2st/4st比率では、やはり2stが有利な結果でした。
BETAはレース向けモデルのRR2Tが一番人気で57%。300も合わせると71%に及びます。4stはRR4T390が入っていますが、圧倒的に2stが支持されているようですね。クロストレーナーはNBの参戦者のみでした。
HONDAは、参加台数が8台と少なかったので大雑把な分布になりましたがクロスカントリーモデルのCRF250RXがメイン、その他はRモデルでした。
KAWASAKIも参加台数が6台なので大雑把な結果ですが、KXシリーズ1拓、軽量マシンの100/112と4st250マシンで半々という結果になりました。
他のメーカーは母数が少ないのでグラフにはしていませんが、簡単にまとめておきます。
メーカー | 最多モデル | 分析 |
---|---|---|
GASGAS | EC250F | 7台中4台が4st。2stより多め。 |
SHERCO | 250SEF | 3台参戦 |
TM Moto | EN250ESFI2T | 7台中3台が2st。各モデル均等。 |
FANTIC | XE125 | 1台参戦 |
RIEJU | MR250 Racing | 1台参戦 |
リアタイヤ
全日本エンデューロ選手権はFIM規格タイヤの装着が義務付けられていることで有名かと思いますが、FIM規格タイヤの中でもどんな銘柄を選んでいるのか、気になるところではないでしょうか。今回は規制されたリアタイヤを中心に、選手たちが選択した銘柄をまとめてみました。(こちらの情報はエントリー時点での申請ベースの結果となり、実際に装着していた実数を保証するものではありません)
まずはタイヤメーカーの比率です。
iRCとDUNLOPで半数以上を占め、続いてMICHELINと続きます。3メーカーで73%に及ぶシェアとなりました。
タイヤの選択はクラスによって違いがあるかと思ったので、クラス別に集計してみました。
IA/IBクラスはDUNLOPとiRCの支持が同数となりました。全体と比較するとSHINKOとMETZELERとBRIDGESTONEが入れ替わっていました。国際クラスではSHINKOの使用率は低いようです。
NA/NBクラスの結果として全体との大きな違いは、DUNLOPとMICHELINが入れ替わっている事でしょうか。国内クラスのほうがMICHELINの支持率が高いようです。全体的に見て大きな偏りが少なく均等に分布していました。
続いてウィメンズクラスと承認クラス。iRCの支持が大きく下がってSHINKOが伸びていました。iRCは公認クラスに出場する方の支持層が多そうですね。
リアタイヤの銘柄もまとめてみました。こちらは全クラス対象としています。
少々見にくくて恐縮ですが、1位はDNLOPのEN91、2位がMICHELINのENDURO MEDIUM、3位がiRCのGX20となりました。GX20はSOFTも含めると28%となり、順位が逆転するレベルの支持となってました。続いてSHINKO 216MX、BRIDGESTONEのE50でした。SUGOのコースは沢があることと山間部を使ったテストがある場合があるので、その辺も含めた選択となっていたようです。
フロントタイヤ
続いてフロントタイヤも参考までに記載しておきます。フロントタイヤは規制なしでしたので、未回答・未記入が多かったため、参考程度としてください。
リアタイヤとの違いは3位にBRIDGESTONEが入ったことでしょうか。あとは概ねリアタイヤ人気と同じ比率となりました。フロントタイヤは規制がないのでモトクロスタイヤなどが支持されているのでは?と予想しています。
IA/IBクラスの結果としては、MICHELINが大きく下がりBRIDGESTONEが伸びています。DULOPとiRCの人気はリアタイヤと同等でした。
NA/NBも同様に、MICHELINが大きく下がっていました。モトクロスタイヤの選択肢が含まれるので、リアタイヤとは違った選択が多かった模様です。
ウィメンズクラスと承認クラスは均等な分布となりました。公認クラスと比べると、自分好みのタイヤを選択しているように感じます。
エンジンオイル
この質問は、複数回答可としたので、1名が複数回答しています。
複数銘柄を使い分けている回答も多く、季節やコースで変えているように見受けられました。MOTULと純正で4割以上、HIROKO、BEL-RAY、WAKOSと続きました。その他が多かったので選択肢を再検討してみます。
チェーン
チェーンはカスタムパーツというよりは消耗パーツかと思いますが以下の結果となりました。
DIDが半数近くを占め、RK、純正が続きました。
ホイール
強化リムを入れている方がどのくらいいるのか聞いてみました。
純正が7割以上の結果となりました。カスタムホイールとしては、DID、EXCEL、TGRの順でした。
ブレーキパッド
ブレーキパッドについても聞いてみました。
純正が8割を超えていました。レーサーマシンの純正ブレーキパッドに不満が少ない方が多い結果となりました。
マフラー
音は元より軽量化や出力アップにも効果的なマフラー交換について聞いてみました。
こちらも純正が7割越えでした。純正の性能に満足している方が多いようで、支持率が一番高い結果となりました。
ヘルメット
ヘルメットメーカーのシェアについては、以下のような結果となりました。
実に半数がSHOEIを使用。次いでARAI。以下は各メーカーが分ける結果となりました。SHOEIの人気がダントツです。
乗車頻度
今回はライダーの皆様がどんな頻度でオフロードバイクに乗っているかを聞いてみました。練習頻度とイコールになるとは限りませんが、各クラスでどのような違いがあるか分析してみました。
全クラスで一番多かったのが「週1回」。土日休みならどちらか1日は乗るようにしているということでしょうか。IAクラスは月に2回が一番多く、隔週くらいの頻度のようです。NBクラスは「週1回」以外は満遍なく分布しており、「月1回」の方もいれば「週2回」の方もいました。本格的に選手権に参戦している方と初参加の方が混在していることが要因かと思われます。レースのみの方もそれなりにいらっしゃいました。
今回のSUGO2DAYS大会のアンケート結果は以上となります。他の質問事項については、別途まとめて展開したいと思います。今後は、次戦以降のアンケート結果との比較もしていきたいと思います。