IAワタライのJEC R2 観戦レポート ルートのウッズ編

今回から私もJECブログ書くことになりました。ウブカタさんと二人で書いていきます。よろしくお願いいたします! 残念ながら今年は開幕直前にケガをして欠場が続いています。

今回はコスモスポーツランドでの全日本第2戦を観戦。そこで感じたことを書いてみます。

今大会は午前中にIA/IB/Wクラス。午後にナショナルクラスというスケジュール。そのほとんどをルート内ウッズセクションで見ていました。

 

 

 

セクション概要
・ルート前半の砂利の林道を過ぎると始まるウッズ。コース幅20~30mくらいで緩い登りが200mくらい。

・ほぼドライで難所無し
・傾斜はゆるくてフラット
・タイム設定はかなり余裕あり
・ほとんどの人がルートの下見はしていない
・JECのルートとして難易度は低いけど、レベル差は出る

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

IAクラス各選手。スタンディングでリラックスしているのが伝わってきます。

 

上位ライダーに共通すること
・スタンディングの時間が長い
・ステップ荷重を駆使
・シッティングでも足をバタバタさせない
・一度ラインに失敗すると次の周には避けている
・目線が遠い
・ワダチの途中で脱出ができる
・新ラインを見逃さない
・不意にフロント浮くことがない

下位の選手ほどこれができていないとも言えますね。もちろん、わかっていてもすぐにできることではないですが。

 

 


このセクションのポイントは緩い登りの突き当りにあるややガレの右コーナー。1本だけ石の出た深いワダチ。ウッズ入って早めに左端のラインに行かないと右側のラインだと必ずここに来ます。


そのまま勢いつけてまっすぐ登るとその先は石の露出した深いワダチ。
ハマっても押せばすぐ脱出できますが、ナショナルクラスではこの石でブレーキペダルやスイングアームをヒットしている人が多かったですね。1周目はIAでも多数このラインを使ったけど、ほぼ全員が2周目からは手前で90度に右に曲がっていました。まだラインはできていなかったけど、IAのライダーが手前で右に抜ける“逃げ”ラインを作っていきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その逃げラインを走る#33在原選手、#21大川原選手。同じ場所をインとアウトから。ラインなりに走っているように見えるけど、最初はここで曲がるラインはなくて、直線(ワダチ)が交差するポイントでした。

IAルーキー#37後藤選手。2周目もまっすぐ行っちゃったので、さきほどの石のワダチです。最初の3周ハマっていました(^^; う~ん、もうライン出来ているのに気づくのが遅いです。まだ甘いね(笑)

※ダメだし掲載は本人の承諾済み。


でもその後はこの逃げラインに気づいてスムーズに抜けていきました。

 
逃げラインを出口側から↓

 

 

 

 

 

 

 

 

#20近藤選手、#25大曽根選手
かなりタイトなので、あえてフロントはワダチの外を通らせています。実際は倒木や滑る岩が露出していて気が抜けません。
登っているので、失速するので足をつく場所もしっかり確認できていないとダメです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

80mほど手前の地点に戻ります。#54田中選手、#151福田選手はかなり手前で左端テープ沿いに行くライン。このまま進めばこの後のワダチは…

 

 

 


ナショナル優勝の#364斉藤選手。左端テープ沿いラインを選択すると終盤は左から回り込んでさきほどのワダチを横切ります。#1健二選手もこのラインでした。

ちょっとだけ遠いけどこのラインのほうがワダチは浅くて常にライン2本は選べて、人が止まっても気にせず通れる感じ。上位ライダーはどっちでも関係ないですが(^^;
今回はウッズの難易度も低く、タイム設定も緩めだったのでここをスムーズに走れていなくても結果に影響することはなかったようですが、日高や悪コンディションのSUGOではいかにルートで楽なラインを見つけ、転倒やマシン破損を減らすかが上位進出へのカギになると思います。

自分で走りやすいラインを探すのが苦手な人は、上位ライダーが作る新ラインを見つけて、それに便乗して楽をするのもテクニックです。今回のウッズセクションでギクシャクするようだったり、転倒が多かった人は意識してみてください。

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