SUGO2DAYSエンデューロ レポート DAY1!
こんにちは。
ブログ担当のウブカタジャパンです。
SUGO2DAYSのレポートの続きです。
レース当日DAY1の朝。
今回は、受付は前日の金曜日に行う事が出来ましたが、
車検は当日の朝にクラス毎によって時間が決めれていました。
前日に最終チェックと準備を終わらせているはず、とはいえ、
陽が登り始めた薄暗い時間からゴソゴソと準備が始まります。
さて・・・
今回はお宿に泊まっていた事もあり、
心配なので、少し早目に会場へ。
ちょっと早すぎて、まだ暗かったので、車内で明るくなるのを待ちます。
レース当日の朝は、独特の雰囲気ですね。
寒いからか、緊張感からか、空気が凛としています。
レース前の綺麗な状態をパチリ。
前日にモトクロスコースで試走が出来たので、少し走ったから、
ちょっと汚れてますけど。
回りもエンジンを掛け始めたので、自分も漏れなく暖気運転開始。
パルクフェルメにマシンを入れてしまうから、
エンジンは冷えてしまいますが、
やっぱりシッカリと火を入れておきたいですね。
自分のマシン、お客様のマシンも最終チェック。
車検も無事に終わり、マシンはパルクフェルメに保管。
ちょっぴり気持ちが落ち着きます。
NBクラスや承認クラスの車検の時間はズレているので、
少しノンビリ・・・したい所ですが、そうもいかず。
いつもJECの紹介をしてくれている雑誌riderの編集長が
参戦するはずなのに、まだ現地に来ない・・・
会場に向かっているのは連絡来てたけど。
受付、車検の時間が刻一刻と過ぎていく。
あ、来た!
この時期に自走で参戦で、夜通し走って来るとは・・・
もう時間無いから、受付してきてください。
と伝え、その間に仲間内総出で準備開始。
自分もタイヤ交換などお手伝い。
ワークス体制で、アッという間に何とか出れる形に。
こういうお手伝いが無くても、本人何とかしちゃう人ですけどね。
スタート前に遅着する事なく、無事にオンタイム。
おかげで、自分も体が暖まりました。
話が脱線してしまいましたが、
車検の時間も終わり、パルクフェルメにバイクがいっぱい。
毎回写真載せてますが、JECって感じですね。
レース前のブリーフィング開始。
物凄く晴天です。最高ですねー。
レースに関する注意事項などが説明されます。
例年なら、承認C、CWクラス以外はエクストリームテストが実施されていましたが、
今年は承認Bを含め、承認クラス全体でエクストリームテストはカットとの事。
事前のアナウンスでは、例年通りだったと思うけど。
承認Bクラスのライダーは、ホッとした人もいれば、
走りたかったライダーもいたでしょうね。
直前に変更になる事もレースではしばしば。まぁ、仕方ない。
この時期は、とても寒いですからね。
特に体が暖まるまでの間などは、手が寒いですよねー。
厚手のグローブとかだと、操作しづらいし、腕もあがりやすくなります。
なので、自分は整備とかでも使うニトリルグローブってやつを
グローブの下で使っています。
お医者さんとかが使ってるようなアレですね。
風を通しにくくなるし、自分の体温が逃げにくいので、オススメかな。
途中で外しても良いし。
さて、いよいよレーススタートです。
DAY2の朝のスタートに比べれば、
一応朝イチでエンジン掛けてるので、心配度合は下がりますが、
それでもスタートフラッグが振られ、エンジンが掛かるまでは、
ドキドキタイムです。
自分は問題なくエンジン始動出来ましたが、
エンジン掛からずで、ペナルティー(10秒)が加算されてしった方も。
前回も紹介していますが、今回のコースマップは、こんな感じ。
コースは中間タイムチェックがあるので、
前半と後半に分かれる感じです。
前半は、スタートして、すぐにモトクロスコースの一部とキャンプ場エリアを
使用したエンデューロテストをタイムアタック。
そして、ルートを走行して中間タイムチェックとなります。
この前半の区間で区間タイムが1周目のみ33分、以降は30分。
IA、IBのみが通るルートがありますが、全クラス同じタイム設定。
後半は、中間タイムチェックを通過後すぐにエクストリームテスト。
テストを終えるとルートを走り、その後クロステストをタイムアタック。
クロステストが終わると、パドックまではアスファルトのみの移動路となり、
パドックに戻り、次のタイムチェックの時間まで給油したり、休憩したり、
と時間を調整します。
この後半の区間タイムは、1周目のみ37分で、以降は35分。
こちらの後半の区間タイムも同じくIA、IBのみルートが一部異なりますが、
全クラス同じタイム設定でした。
毎レース同じ事ですが、このタイム設定が余裕あるタイム設定なのか、
もしくは厳しいタイム設定なのか・・・
なかなか判断は出来ないので、1周目はタイムアタックは下見ラップとはいえ、
テストもそこそこにプッシュし、ルートも手を抜かずに走ります。
ただ、今回はタイム設定が発表された時点で、1種類だけだった事、
(天候などによりコースコンディションが悪化した場合に備えて、
A、B、Cタイムなど3種類ぐらい発表される事が多い。)
SUGOはクローズドサーキット内で行われる競技ですが、
ロードサーキット側などは一般の車も通る敷地内のアスファルトを
多く移動する関係で、アスファルトは制限速度が設けられてるとはいえ、
そこを飛ばして遅れを取り戻す事などを考慮すると、
比較的余裕があるタイム設定の場合が多いですね。
この辺は、経験という感じでしょうか。
それでも、自分が承認クラスで参戦していた頃はオンタイムで走れなかったですけど。
つまりは、コンディション次第ですね。
話がまた逸れましたが、
こんな感じのコースをDAY1は、
IA、IBクラスは、5周
NA、NB、Wクラスは、4周
承認B、Cクラスは、3周という規定周回数でした。
前日にほんの少し雨に降られたとはいえ、コース内はほとんどドライコンディション。
が、やはり部分的には水たまりという感じではないけれど、
ぬかるんでる所があったり、滑る要素はテンコ盛り。
スタート直後のエンデューロテストは、体も動かない状態なので、
路面状況を確認しつつ、そこそこにプッシュ。
下見をしているとは言っても、バイクで走った時は感じも違いますし、
そもそも全部覚えている訳じゃないし。
このエンデューロテストが、今回のテストの中では一番長い。
長いと言っても、3分前後。長くないですね。
そして、前半のルートへ。
何度もSUGOは走っているので、分かる分かる~と走行。
とエラソーに言ってますが、序盤の滑るワダチの所が通称廊下と呼ばれる
所だと気づくのに何周か掛かりました。
エライ走りづらい所だな。ぐらいに思ってました。
そして、一旦アスファルトに出て、ロードサーキット側に移動してから、
大沢下りという所へ。
ここも何度も使っている所で、沢の方へ下りていく所ですね。
走りづらいので、嫌いです・・・
その後は、昨年までエンデューロテストとして使用していたエリアを
ルートとして走行。
テストとして何回も走っているので、おー、ここか。という感じ。
このエリアは、沢とウッズメインなので、それなりにお湿りな路面で、
滑る滑る。
ここでタイムアタックしてたのか・・・
通過するのは問題ないけど、速く走るとなると気合が必要です。
そして、中間タイムチェックへ。
5分ぐらい余ったかな。
コースを覚えてない状態で、そこそこに走って、5分余りなら、
余裕ある感じみたい。
中間タイムチェックに到着すると、先に到着しているIAライダー達が、
エクストリームテストを順番に走行しています。
ウロウロする程の余裕がある訳ではありませんが、
近くから見える所で、その走りやラインを見学。
エクストリームテストは、攻めのラインと迂回ラインと分かれるので、
見てて違いがあるし、楽しいですね。
他のライダーともお喋りしながら、数分の小休憩。
逆に気をつけないといけないのは、こういう余裕ある時の
おしゃべり遅着。ついつい、あーだ、こーだとお喋りに夢中になって、
タイムチェック時刻を過ぎてしまうやつです。
そんなアホな?と思われるかもしれませんが、けっこうあります。
ちゃんと遅れずにタイムチェックを受けて、
いざエクストリームテストへ。
イケそうな攻めのラインは、下見ラップの内にトライして判断しておく事も重要です。
ミスするのは簡単ですが、タイムを詰めるのは難しい。
だいたい2分ぐらいのタイムアタックで、
失敗しない限り、タイム差があっても数秒という感じが例年で、
他のタイムアタックでのタイム差の方が大きく出るので、
無難にいくのも作戦のひとつ。という感じなのですが、
今回は、他のテストも短かったので、このエクストリームテストも
順位に大きく響く事に。
とりあえず無難にこなし、後半のルートへ。
序盤のアスファルトを走行後、またお山へ。
お山を下りていくと、すぐにIA、IBのみのルート分岐が。
ここはすぐに分かりました。
長そうな登りだから、速度高めをキープして突っ込む。
登り上がりに木の根っこが連続してて、危うく失敗する所でした。
あー、ここは深山クロスで使った登りだ・・・思い出した。
ドライの路面で良かった。
ここは油断出来ないぞ!
そして、テニスコートの周辺や冒険の森などを走行。
コンディションも良いので、シングルトレイルなどは、
最高に楽しい~。
そして、またアスファルトでモトクロスコースがある敷地側へ移動です。
クロステストのスタート地点に到着。
そのままアスファルトにクロステストのスタートラインが。
間違いなく、今回のコースでの最高速となる速度が出るテスト。
下見とはいえ、プッシュしないと走りにくい場所も分かりにくいので、
全開ではないけれど、プッシュです。
フラットながら、ほんの少しバンクがあるようなコーナーが多く、
走り易い。
それでも、やっぱりタイム差が出るんですよねー。難しい。
このクロステストも2分弱でしたね。
クロステストを終えると、もうパドックまでは、ノンダートで、
完全な移動路です。
パドックに到着すると、これまた10分ぐらいは時間が余ってました。
うん、これはタイム余裕あるね。
好みになるんでしょうけど、
自分はタイムに余裕がある方が好きですね。
逆にタイム設定が厳しく、ルートも緊張感持って走る方が好き、という方もいますよね。
と、こんな感じの1周でした。
文章ばかりになってしまいましたが、
今回も動画を撮影しておきました。
型落ちの古いGo-Proなので、画質悪いですが、お許しを。
撮影したのは、2周目と途中で電池切れたので、途中から4周目か5周目のやつです。
競技規則で決められているので、カメラはボディー装着禁止です。
なので、車体にマウント。揺れが激しいです・・・
まずは、スタートからエンデューロテストの終わりまで。
序盤のモトクロスコースのテーブルトップ逆走は、飛び降りの形になるので、
怖かったですね。
最後まで、そのままの勢いで飛び出す事は出来ませんでした・・・
お次は、前半のメインとなるルート走行。
コンディションかなり良かったのに、部分的にツルツル。
マディーじゃなくて、良かった・・・
そして、中間タイムチェックからのエクストリームテスト。
エクストリームテストは、緊張しますが、けっこう好きなんですよねー。
スピードが出る訳じゃないし、比較的こういう障害物超える系は得意な方なので。
がっ!やってしまいました・・・
序盤の攻めのラインとなる石ゴロゴロエリアで。
自信あったので、迂回ラインじゃなくて、直登ラインで行ったら、
見事に転倒!
そこから、焦りまくりの負の連鎖。
V字に下って登る所では、焦って減速出来てなくて突っ込み、やり直し。
やり直しでも失敗。
さらに土管エリアでも転倒するし。
45秒ぐらいはロスしました。
もう、今日終わった・・・と思うのでした。
が、納得いかないので、違う周回のも入れておきました。
他のライダーの様子も少しだけ撮影してありますよ。
後半のルートとクロステスト。
前半のルートは、ツルツルだったり、沢だったりしましたが、
後半は路面コンディションも良い所ばかりで、楽しいルートでしたね。
そして、クロステスト。
ラインを選ぶという感じでもないし、路面コンディションも最高なので、
1秒、2秒を詰める事が難しい~。
と、こんな感じの1周でした。
少しはイメージが沸くでしょうか?
コンディションも良いし、タイム設定も余裕だから、
5周は楽勝だな!
なんて思っていましたが、
オンタイム完走を目標としていた頃とは違い、
テストも可能な限りプッシュしていると、やはり疲労は溜まってきますね。
沢のエリアで転倒して、沢に転がったりもしたし。
結果的には、5周はお腹いっぱいな感じでした。
アスファルトの移動も多かったですが、
ダートを走るボリュームは十分でしたね。
そんなDAY1でしたが、もうご存知でしょうが、
IAクラス
1位 #42 渡辺 学 選手(24:16.20)
2位 #1 釘村 忠 選手(24:25.23)
3位 #7 田中 教世 選手(24:36.13)
優勝は久しぶりの参戦となった渡辺学選手!
正直、上位に食い込むのは間違いない、と思ってはいたし、
ご本人もルールをちゃんと覚えて、来年以降に・・・なんて言ってたけど、
接戦を制して見事、優勝です。
JNCCチャンプは伊達じゃないですね。
エクストリームな走行のイメージが全くなかったのですが、
エクストリームテストは、計測となる4回中3回を1番時計。
1回だけ横澤選手にやられてますね。
1分40秒を切っているのは、学選手と横澤選手のみ。
他のテストは2位の釘村選手も1番時計を4回取っていますが、
エクストリームテストが勝敗を分けた模様。
合計タイムの差は約9秒。
一度、釘村選手がエクストリームで失敗したのか、
1分50秒というタイムがあり、それまでが1分41秒とかなので、
まさにその9秒差というところ。
インタビューで学選手は、エクストリームで、
一発タイムを出してプレッシャーを掛けてみた。と言ってましたが、
まさにその通りの結果に。
カッコイイですね~。
気になるチャンピオン争いは、
ランキング1位の#6前橋選手が7位で、
ランキング2位の#2ケンジ選手が一つ前の6位。
ケンジ選手が調子が出なかったと振り返っていましたが、
ポイント差は7Pから6Pと、前橋選手が以前リード。
チャンピオン争いはDAY2へ持ち越しとなりました。
IBクラス
1位 #99 保坂 修一 選手(25:37.77)
2位 #100 飯塚 翼 選手(26:00.32)
3位 #94 齋藤 祐太朗 選手(26:21.34)
という結果に。
短いテストだっただけに、23秒というのは、けっこうな差をつけての優勝。
5Pリードで齋藤選手がリードしていましたが、
1位25P、3位20Pとなる為に、全くの同点でDAY2を迎えます。
ちなみに・・・
16位 #53 ウブカタジャパン(30:04.12)
テスト一つ分以上の差が付いてますね・・・
エクストリームのミスが響いてる訳ですが、
悲しいかな、それが無かったとしても、そんなに順位が上がらない。
DAY2を頑張ろうと思ったのでした。
NAクラス
1位 #206 松井 航 選手(21:12.11)
2位 #201 中島 卓裕 選手(21:39.09)
3位 #207 今野 保幸 選手(21:43.64)
松井選手が一歩抜きんでて、優勝!
前戦となる日高から連続の優勝ですね。
それまでランキング2位でしたが、トップの橋口選手を抜いて、
この時点でランキングトップに。
NBクラス
1位 #377 渡邉 誉 選手(20:42.05)
2位 #358 佐藤 慶一 選手(21:02.21)
3位 #317 青木 孝平 選手(21:37.86)
日高を欠場となってしまった渡邉選手が、見事優勝。
1度エクストリームテストで大きなタイムロスがあったようですが、
他が全部速いので、それでも1位。
ランキングは、トップの青木選手が3位と順調にポイントを獲得しているので、
この時点で、NBチャンピオンが決定。
おめでとうございます!
Wクラス
1位 #153 増田 まみ 選手(24:03.99)
2位 #152 近藤 香織 選手(24:40.23)
3位 #154 菅原 聖子 選手(25:42.45)
増田選手が今季初優勝!
ランキングトップの近藤選手が2位という事で、
こちらも、この時点で逆転できないポイント差を築き、
近藤選手がチャンピオンを決めました。おめでとうございます!
と、ザックリですが、DAY1のリザルトは、こんな感じ。
DAY2は、当初開催しない、と言っていたファイナルクロスを
例年通り行う事になったので、最後の最後まで勝負が続きます。
今回だと、テストタイムが3つとも短いので、
タイム差が小さいですからね。
ファイナルクロスは、タイム差が大きく出やすいです。
逆転劇があるかも?
DAY2へ続く。